ベルナルド・ハイティンク(Bernard Haitink)
1929年3月4日オランダ アムステルダムにて生まれる。
2021年10月21日イギリス ロンドンにて亡くなる。
本日紹介する指揮者は、ベルナルド・ハイティンク。ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ブルックナー、チャイコフスキー、エルガー、マーラー、ショスタコーヴィチ、ヴォーン・ウィリアムズという極めて幅広いレパートリーを持つ。
さて、ベルナルド・ハイティンクは、世界的な巨匠指揮者であるが、先日10月21日に亡くなり、その訃報は多くのクラシック音楽ファンに衝撃を与えた。
当然私も驚いた。2019年6月12日、2019年9月6日のルツェルン音楽祭でのウィーン・フィルとの共演を最後に引退すると発表し、指揮活動は行わなかったが、それでも亡くなるともなれば何か虚無感に苛まれる。
さて、ベルナルド・ハイティンクは、極めて強い推進力を持ち、50歳のころは物凄い熱量を持って指揮をしていたのである。なので、オーケストラからは物凄い熱量が伝わってくるのだ。
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(第5楽章コーダが凄い指揮ぶり)
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(第2楽章Bの部分、約33分あたり)
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(円熟期を迎えても指揮棒の動きはキレッキレ)
ハイティンクはさまざまな作曲家の作品を指揮してきたが、中でもブルックナーとマーラーの両者において評価が高かったのは極めて珍しいことだ。後期ロマン派作曲は、大体一方の作曲家を得意とするのだが…。
ブルックナー | マーラー |
ギュンターヴァント | レナード・バーンスタイン |
セルジュ・チェリビダッケ | クラウス・テンシュテット |
ヘルベルト・フォン・カラヤン | サー・サイモン・ラトル |
朝比奈隆 | 山田一雄 |
ここの表に両方入るのは、ベルナルド・ハイティンク、エリアフ・インバルくらいなのではないだろうか。
ハイティンクのマーラー、ハイティンクのブルックナー、どちらも楽しめるのは素晴らしいことだ。
そして、ベルナルド・ハイティンクは故郷オランダのオーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(旧:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)の首席指揮者を長く勤めた。他にも、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団と世界各国の名門オーケストラにもたびたび客演している超世界的指揮者なのである。