クリスティアン・ティーレマン(Christian Thielemann)
1959年4月1日。ドイツベルリンにて生まれる。
今回紹介する指揮者は、クリスティアン・ティーレマン。ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ワーグナー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスの作品を中心として、ドイツ・オーストリア系の古典派、ロマン派から20世紀初頭までの曲を得意とする現在を代表する巨匠指揮者である。
また、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者を務め、名門ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に度々客演し、2019年には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート指揮者にも選出された実力派指揮者である。
さて、現在を代表する巨匠クリスティアン・ティーレマンであるが、一般的にティーレマンの指揮は実に雄大に奏でるのである。実際、ティーレマンは縦も横も大きい(笑)。雄大な音楽といっても、クレンペラーのような巨大な構築性、朝比奈先生のような濃厚な重厚さではなく、柔らかく包み込むような壮大さが特徴といえよう。特に、ウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲第5番や交響曲第8番が特色が現れているのではないだろうか。
しかし、時にはテンポを大きく揺らしたり、フルトヴェングラーを彷彿させるような激しい一面も見せる。おそらく、フルトヴェングラーに最も近い指揮者といえるのではないだろうか。詳しくは別の項で述べようと思っているが、上記のウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲第5番やブルックナー交響曲第8番がそれを物語っている。
何より、私はティーレマンのコンサートを実際に行っているのだ。
2019年11月11日、ブルックナー交響曲第8番(ハース版)を聴きに行ったのだ。初めて生で聴いたウィーン・フィルの音色、伝統のオーケストラであるせいか、いつも聴いている音がホールに広がったことを強く記憶に残っている。この時のブルックナーはあっという間に感じた。充実し切ったティーレマンのブルックナーは圧倒的なものだった。
ちなみに、2019年11月22日は、もう一つの大イベント、ズービン・メータ@ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団来日公演であり、ブルックナー交響曲第8番(ノヴァーク版)を扱い、日本で世界二大オーケストラが、ブルックナー交響曲第8番を奏でるという極めて異色な月だった。もちろん、私は両方行った。
この話はいつか別の項で扱おう。
さて、ティーレマンは、現在ウィーン・フィルとブルックナーの演奏を記録している。現在は、交響曲第3番、交響曲第4番、交響曲第8番のCDを販売している。やがて、交響曲第5番が出そうな気がするが…期待しよう。
もっとも、サー・サイモン・ラトルがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督・首席指揮者退任された後、てっきり私はクリスティアン・ティーレマンが務めるんじゃないかな…と思っていたのになぁ。
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